●半導体産業新聞(2001/3/21) 注目のニッポン半導体ベンチャーを追う！！ より
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ビジネスマッチングサイトを立ち上げ―
熟年半導体専門家の夢、その実現を支援します |
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(有)セミコンブレーン（鹿児島県姶良郡栗野町木場五四七－三、TEL〇九九五－七四－二一〇九、荒巻和之代表取締役）は「熟年半導体専門家の夢、その実現を支援します」と題する半導体専門のビジネスマッチング事業に取り組むウェッブサイト
(http://www.semicombrain.com)を二月十四日に正式オープンした。このサイトは、熟年半導体専門家と業務提供企業をマッチングさせるサイトで、必要な情報を効率よく得ることができるよう半導体に関する豊富なリンク集「SemiLinks」を備えており、２，１２５サイトを登録（二月十日現在）している。実際のビジネスマッチングを行うため、専門家一〇〇〇人、クライアント２００～３００社の登録を目指しており、マッチングに携わるアドパイザーも募集している。 |
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日本の総人口に占める六〇歳以上の比率が三分の一を超えるといわれる少子高齢化社会が目前に迫る中、多くのノウハウ、技術を保有する団魂の世代が定年を迎える時代となり、産業基盤を支える技術の継承が問題となっている。
セミコンブレーンの荒巻代表取締役は「日本の労働市場は、活性化が不十分で、人材の流動性も低く、専門家・技能者の定年は、ノウハウ・技術移転のチャンスと捉えることもできると考えた」としており、このサイトでは、長く培ってきた経験を活かし、生涯現役で働く意欲のある熟年半導体専門家に自己実現による生きがいと社会参加の機会を提供するのが狙いで、ウェッブサイト上で簡単に登録できる。クライアント企業にとっても、専門家・技能者獲得を全国レベルで行え、出身地へのＵターン勧誘も可能となるなどメリットが大きい。
同社は、ネット時代は「人の知恵と創造性が大きな資源」となり価値を生む、その「イターネットコミュニケーション」を提供することを企業理念としており、①熟年専門家のオープンな知恵の交流と協同作業により「自己実現による生きがいと社会参加の機会を提供すること②半導体専門のウェッブサイトを構築し、利用者（企業）と半導体専門家の「ビジネスマッチンクサービス」を行い、スピーディ＆エコノミーな環境を提供し、事業運営・拡大に寄与することをビジョンとして掲げている。
ビジネスマッチングを支援するアドバイザーは、現在、荒巻氏とＭＴＭ Consulting &Associates代表取締役松本光由氏、日立化成工業の非常勤半導体技術アドバイザーの若島喜昭氏の三名。同社では、アドバイザーを引き続き募集しており、特に、半導体の設計、デザイン、前工程のプロセスエンジニア、装置メンテナンスエンジニア、後工程のテステイングに詳しい人材を求めている。アドバイザーは、一人二〇～三〇社のクライアントを担当、担当した業務請負契約により、その契約金額の十％を報酬として受け取ることができるシステムとなっている。
アドバイザーは、まずクライアント企業（利用者）の業務請負委託（プロジェクト）に適した専門家選択をアドバイスするとともに、専門家がプロジェクト業務などを手掛ける場合、利用者選択のアドバイスを行う。成立した業務請負契約の日程・作業状況など、契約管理業務を実施し、利用者と専門家の間で問題が生じた場合の調整・仲裁を行い、プロジェクトが完了した後は、その関係著、プロセス、結果の評価を最終的に行う。
荒巻氏は、ヤマハ㈱で半導体事業に三〇年余り携わり、鹿児島の製造拠点で十二年間社長を務めた経験の持ち主。現在は日本半導体ベンチャー協会員で（ＪＡＳＶＡ）、半導体シニア協会員（ＳＳＩＳ）として積極的に半導体業界での活動を始めている。
おもしろいのは、荒巻氏が考えるＷＥＢインターンシップの考え方。定年前の五五歳から六〇歳の期間をＷＥＢインターンシップとし、早期退職もしくは定年、あるいは嘱託となるにせよ、生涯現役を目指し、この期間を次のステップヘのウォーミングアップ期間とするビジネスモデルを提示していること。多くの技術者・専門家がセカンドライフを満喫できるよう尽力したいと事業成功への意欲を示しており、今後の展開が注目される。 |
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半導体産業新聞より |
